はじめに〜ずっと「生きづらさ」を感じてきた私の話
私は小さい頃から、人一倍まわりの空気や感情に敏感な子どもでした。
誰かが怒っている、悲しんでいる、嬉しそうにしている——そんな感情がなんとなく伝わってきて、いつも他人の気分に気を配っていたように思います。
小学生のときにいじめを経験したことで、私はさらに過敏になった気がします。
周囲の目線や表情の変化に怯えながら過ごす毎日でした。
社会人になってからは、「負けたくない」という気持ちが強く、誰よりも努力し、成果を出すことに必死でした。
ですが、いつも心のどこかが休まらず、まるで何かに追われているような感覚がありました。
後輩の何気ない言葉に傷ついたり、落ち込んだり…。
それでも、自分の信念で仕事ができているときはまだ心が保てていたのです。
私はそれを「ただの考えすぎ」「気にしすぎな性格」だとずっと思っていました。
転職後に感じた限界と、心の崩れ

転職後、最初は現場を任され、過去の経験を活かして売上アップに尽力しました。
8ヶ月で売上を3倍以上に伸ばすことができ、充実感もありました。
しかしその後、現場は他の人に引き継がれ、希望していなかった部署へ異動に。
自分のやり方が通用せず、横やりばかりで前に進まない日々が続きました。
最終的にはバックオフィスの経理業務を一人で担当することになり、精神的にも限界に。
うつ状態に近い症状が出始め、心も体も疲れ切っていました。
もしかして私も…?と思ったらやってみてほしいHSPチェック

そんなとき、ふと見つけた言葉。
「もしかして、自分はHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)なのかもしれない」
そう思いながら読んだ本に載っていたチェックリストで、私は21項目該当しました。
HSPセルフチェック(13個以上でHSPの可能性が高い)
- 他人の気分にすぐ気づき、気を使ってしまう
- 大きな音や強い光が苦手
- 一度にたくさんのことを頼まれると混乱する
- 驚きやすく、急な音に心臓がドキッとする
- 競争や評価の場面にストレスを感じやすい
- 忙しい日が続くと、音や匂いに敏感になる
- 人と深く関わると疲れてしまう
- 映画や音楽、アートに強く感動する
- 他人の目や雰囲気に敏感で、気を使いすぎてしまう
- 子どもの頃、「恥ずかしがり屋」や「内気」と言われていた
- 気候や気温の変化にも体調が左右されやすい
- カフェインに弱い/人混みが苦手
- 頼まれると断れない
- 争いを避けたいと思うあまり、自分を押し殺してしまう
- 家族や友人に感情移入しやすく、同じように傷ついてしまう
私が実践しているHSPの対処法

✅ 無理に人に合わせない
苦手な人や場には距離を取る。罪悪感よりも自己防衛を優先しています。
✅ イヤホンで音の刺激を遮断
移動中はノイズキャンセリングイヤホンを使って脳を休ませています。
✅ SNSやニュースは見ない時間をつくる
感情が引っ張られやすいので、スマホとの距離も工夫しています。
✅ 「自分はHSPだから大丈夫」と言い聞かせる
すぐ落ち込んだり疲れたりしても、「これは自分の特性」と受け入れるだけで回復しやすくなります。