はじめに
あの出来事を経験して以来、僕は毎日ネット上の“罠”に敏感になった。
本当に、少しの違和感を見逃さなければ、未然に防げたかもしれない。
今日は、僕が詐欺を通じて学んだ「怪しいリンクの見分け方」と「個人口座の危険性」、そして「副業詐欺の特徴」を、自分の体験と照らし合わせてまとめてみたい。
見分け方①:「怪しいリンク」は見た目でわかる

✅ チェックポイント
- URLが「.xyz」「.top」「.icu」など一般的でないドメイン
- 「公式っぽい」デザインだが、URLはまったく関係ない
- 短縮URL(bit.lyなど)で中身が見えない
- TikTokやInstagramのDMで送られてくる
- サイトにSSL(https://)がない
🔍 実際に送られてきたリンクの例(※ダミー)
https://tiktok-shop-asia.xyz/〇〇〇〇
←公式を装った偽リンクhttp://shop-rakuten.top/△△△△
←楽天風だが全くの別物
☝ 対策: リンクにマウスを当てて、URLの正体を必ず確認する。
Googleセーフブラウジング などでURLを事前チェック。
見分け方②:「個人口座名義」はほぼ100%アウト

✅ 詐欺師が使ってくる口座の特徴
- 企業名ではなく、個人名義(例:TANAKA TARO)
- 指定される口座が日本やタイの大手銀行口座であるにもかかわらず、すべて個人名義
- 「前払い」を強く要求してくる
- ドロップシッピングや“初期仕入れ金”を名目に、先にお金を出させる副業
- 明細・領収書の発行を渋る or 出さない
☝ 対策: 振込先に「会社名」がない場合、どんなに親しい人でも要注意。
たとえ大手銀行口座であっても、名義が個人名であれば危険信号。
特にドロップシッピングなどの名を借りた**“疑似ビジネス詐欺”**が増えています。
見分け方③:「副業の顔をした“詐欺ビジネス”」に要注意

僕が騙されたのは、まさにこれだった。
副業を探していたときに「誰でもできる」「初期費用ゼロ」「ある動画プラットフォームを使って簡単に始められる」という言葉に惹かれて始めた“ネットショップ”。
最初は確かに商品が売れ、報酬も表示された。でも、現実は「先に商品を仕入れるための支払い」をどんどん要求される仕組みだった。
✅ 怪しい副業の特徴
- 「今すぐ始められる」「誰でも稼げる」と過剰にアピール
- 初期費用がかからないように見せかけて、途中で「先払い」が必要になる。仕組みとしては、ドロップシッピング形式を取り、商品が売れた後に入金されるが、その前に自分で仕入れ代金を先払いする必要がある。商品が売れ続ける限り、その支払いがどんどん積み重なり、結果的に大きな金額を先に支払うことになる。
- 商品の発送・顧客対応など運営の全貌が見えない
- お金の振込先が個人名義
- 「この仕組みを他の人にも紹介して」と勧誘してくる(紹介報酬あり)
☝ 対策:
- 「副業」であっても、**相手が企業名義か?住所・責任者は明示されているか?**を確認する
- 「売上が出たら払う方式」ではなく、先に払わせるスキームは危険信号
- 「振り込めばすぐ再開できる」「みんなやってる」など、焦らせてくる言葉は要注意
💡 実際に使われた誘導文の例(再現)
「あなたのために特別な枠を確保してるの。24時間以内に対応しないとアカウントが閉鎖されるかも」
「この金額を超えたら報酬は一気に10倍。あと少しだから、今だけ振り込めばOK!」
「私もやってるし、あなたも一緒にやれば絶対稼げる」
どれも一見すると親切に見える。でも、今思えばすべてが**“感情を利用した誘導”**だった。
僕が「やっておけばよかった」と思ったこと

- スクショを残す習慣
- 「送られたURL」を複数の検索サービスで調べる
- 金銭が発生する前に第三者に相談する勇気を持つ
あると便利だった「詐欺対策グッズ」

これらは今、僕が実際に使っている or 今後使いたいと思ったものです。
🔒 1. パスワード管理ツール
📱 2. SMSフィルター付きセキュリティアプリ
- 例:ノートン360
📘 3. ネット詐欺の実例と対策が書かれた書籍
まとめ

あのときは「信じていたからこそ」疑うことができませんでした。
しかし、今なら違います。正しい情報と冷静な判断さえあれば、詐欺は回避できると感じています。
この記事が、かつての私と同じように「少しでも不安を感じている誰か」のお役に立てれば幸いです。